結果
イマチニブはマスト細胞に対し
[抗腫瘍効果]
0.1 ug/ml以上の濃度で細胞増殖を抑制し、アポトーシスを誘導した。
[細胞機能抑制]
0.01 ug/ml以上の濃度で細胞遊走作用を抑制した。
0.001 ug/ml以上の濃度でC5a受容体の発現を抑制した。
考察
[マスト細胞制御療法]
イマチニブは抗腫瘍効果のみならず、細胞機能を抑制し、イマチニブによるマスト細胞制御療法が可能であることが示唆された。
[低用量イマチニブでの臨床応用の期待]
イマチニブは抗腫瘍効果が期待される濃度以下でマスト細胞機能を抑制し、自己免疫疾患において低用量イマチニブでも効果が期待できる可能性が示唆された。